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つくばのプロジェクトM

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2013年 11月 24日

フレーム制作過程の見学(4)


 フレーム制作3日目はいよいよ各パーツの合体である。

 まず、完成した金属パーツを酸で洗って溶接時に生じた酸化膜を取り除く。水でゆすいで、作業開始となる。この段階で、金属パーツは磨いたわけではないのだろうが結構ぴかぴかである。また、フレームになるカーボンチューブとカーボンシートステーも用意されている。ダウンチューブとシートチューブは新開発の 80 ton のもので、以前に述べたように表面が少し白っぽい。トップチューブ(40 ton)は今までのもので、こちらの方が黒っぽい。
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 ボール盤の先に丸いやすり状の工具を付け、それを用いて、金属部材の内側を少しずつ削っていく。写真では分からないが、最初にざっと内側をあたった後、カーボンチューブにはめながら、はまるぎりぎりまでほんの少しずつ削いでいく作業を繰り返されていた。松永さん本人は、そんなにきつきつではなく多少遊びがある程度、と言われていたが、実際の作業を見ていると、チューブが通るかなりぎりぎりの、ほとんどぴったりとはまる程度に調整されているように思えた。溶接終了直後のパーツの写真を余り撮らなかったので、合体前のラグの写真を何点か。このようにチューブ内側は大きな肉抜きがされている。
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 カーボンチューブは、長さを測ってマジックでマーキングした後、木製のアダプタを介して万力に固定し、ハンディタイプの電動丸鋸であっさりと切断された。チューブ端は、突き合わせる相手の曲面に合うように加工される。曲面を持つ金属製のアダプタをかませて電動の回転やすりのような機械を使って、成形してゆく。一応、ここまでで組み上げ前の下準備が一区切りである。
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by rk_tsukuba | 2013-11-24 00:17 | Project Mの発注から納車


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