2013年 10月 05日
今更な話ではあるが、全てのメーカーの自転車を特定のショップで扱っているわけではない。フレーム探しを真剣にするまでは、そのことを漫然と感じてはいても、あまり切実に捉えていなかった。 私自身あまりブランド志向がなかったことがその理由でもあるのだろうが、一方で、それはあまり真剣に自転車に向き合っていなかった、ということでもあるのだろう。そんな、いい加減な私でも、オールハイテンション鋼の重い自転車から前三角クロモリのものに乗り換えた時は、その軽さと乗りやすさにびっくりした。それが確か高校生の時で、結局それ以来、だいたい10万円クラスの自転車に乗り続けている。そのうち、ビアンキ、コルナゴ、チネリ、など、とんでもない価格の自転車の存在を知ったが、別世界のものとして眺めていた。あまりに値段が違いすぎて、憧れにすらならなかった。 高校から、社会人になってクルマ生活が主になるまでの間の私の自転車の買い方は、大体次のようであった。ちょっと大きめの自転車屋さんに行って、予算10万円くらいでランドナーかそれに近い性格で私の体に合うものを店頭在庫から探してもらう。店頭在庫だと、大体1つか2つくらいしか合うのがないので、そこから選ぶ、というようなものだった。 それでも、おおよそ文句もなく乗り回すことができたのは、町の普通の自転車屋さんでも、必ず、身長、腕の長さ、股下、はちゃんと測って、サイズの合うものを勧めてくれていたからと思う。今から何年か前に再び自転車に乗り始めた時、試乗だけでそれらの測定をせずにバイクの販売をするスポーツバイクショップがあるのには驚いた。同じショップがチームを組んでレースに参加したり、スタッフが海外遠征に出かけたりしているのはあとで知った。初心者を馬鹿にした非道いもんである。 昔は10万円出すと、私的には満足のいくものを手に入れることができた。当時は気にしていなかったが、今から思えば、片倉シルクとか、丸石エンペラーとか、それなりのものにも乗っていたようだ。通学通勤の足でもあるので(というかそちらがメインで、時々遠乗りする程度)、自転車は必需品であった。買い換えるのは、盗難にあうか、事故で修理不能になるかなので、結局すぐ手に入る店頭在庫から選ぶしかなかった。 こんな買い方をずっとしていたので、それなりのものに乗っていた割に、商品知識、ブランド知識などは全くなかった。ランドナーに好んで乗っていたからといって、輪行をするわけでなく、自転車旅行をするわけでもなく、単に安物の自転車よりも乗ってて快適だったからである。ランドナーは頑丈だしタイヤも太く、日常使いとして実用性もあるし。 そんな、いい加減な買い方をしていた私だが、今回、各社のフレームを検討するに際し、メーカーとショップとの関係に否応なく気がつかされた。
by rk_tsukuba
| 2013-10-05 22:36
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